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ピロリ菌感染と胃がんの関係性とは?
胃がんとピロリ菌の感染は密接に関係しています。多くの研究がこの関連性を示しており、ピロリ菌に感染すると、慢性胃炎を引き起こし、その後胃がんが発生することが知られています。
胃や十二指腸にピロリ菌が存在するかどうかを調べ、確認された場合には除菌治療を行います。これにより、胃がんや胃潰瘍のリスクを軽減することができます。
ピロリ菌検査方法について
健康保険診療の場合、ピロリ菌検査は内視鏡検査またはバリウム検査において慢性胃炎や胃潰瘍の診断がされた患者さまでピロリ感染が疑われる場合に限り感染診断を行うことができます。
その方法として血液検査、呼気検査、便検査、内視鏡での粘膜生検などがあります。
血液検査
採血で血液検査を行い、ピロリ菌感染によって生成される特異的な抗体が血液中に存在するかどうかを検査します。
尿検査
採尿して尿中のピロリ抗体の有無を検査します。
便検査
糞便中に含まれるピロリ菌の抗原を検出し、感染の有無を判定する方法です。
呼気検査
尿素を含む試薬を服用する前後で呼気(吐く息)を採取し、その呼気中の二酸化炭素を測定することで、ピロリ菌の存在を検査します。
内視鏡による検査
胃粘膜を直接観察し、組織を採取して検査する方法です。
胃粘膜にピロリ菌が存在するかすぐに結果がでる迅速ウレアーゼ検査や、取った細胞にピロリ菌がいるか顕微鏡で調べる方法、ピロリ菌を培養する検査などがあります。
ピロリ菌検査陽性の場合は除菌治療が必要
ピロリ菌検査の結果が陽性だった場合、ピロリ菌の除菌治療が必要とされます。
治療は、抗生物質などのお薬を3種類2週間服用していただきます。
服用終了4週間後に呼気試験を行い、除菌できたかどうかを確認します。
治療によって、胃がんなどの疾患の発症リスクが3分の1程度に減少するとされています。