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大腸炎
大腸炎とは
大腸炎とは、大腸が炎症を起こしてしまう病気です。
原因はウイルスや細菌など様々で、体を守るための免疫機能が正常に機能しなくなって、炎症が起こると考えられています。
免疫系に問題がある潰瘍性大腸炎やクローン病などの大腸炎は、原因不明で、難病指定されています。
大腸炎の3大症状
「下痢・腹痛・血便」が大腸炎にみられる代表的な症状です。
発熱や体重減少などが現れた場合、重症化のサインかもしれませんので、早急に検査を受けましょう。
当クリニックでも、専門医が大腸カメラ検査で、検査・診断・治療を行っております。
お心当たりの症状がある場合には、お気軽にご相談ください。
大腸炎の種類
感染性腸炎
寄生虫、細菌やウイルスが原因で、腹痛、激しい下痢、嘔吐、そして発熱などの症状がみられます。
代表的な原因は次のようなものがあります。
ウイルス性・・・ノロウイルス、ロタウイルス
寄生虫・・・アメーバ、クリプトスポリジウム
細菌性・・・腸管出血性大腸炎(o-157)、腸炎ビブリオ
虚血性腸炎
虚血性大腸炎は、腸に行く細い血管が一時的に詰まってしまうことにより、粘膜に炎症や潰瘍を引き起こしてしまうことで発症します。
主には、激しい腹痛、嘔吐のあとに下痢、血便といった症状が出ます。
便秘や生活習慣病が原因の動脈硬化や、血流障害を起こす基礎疾患のある女性の方がなりやすいと考えられています。
虚血性大腸炎は、一過性型・狭窄型・壊死型の3つの型に分類されます。
潰瘍性大腸炎
原因不明で難病指定されている病気です。
大腸の粘膜が炎症し、潰瘍やびらんができる炎症性腸疾患のひとつです。
腹痛や下痢をはじめ血便や粘血便などの症状がみられ、体重減少、発熱、貧血などが重症化すると起こります。
また、症状が治まったり再び発症したりを長期的に繰り返します。
クローン病
潰瘍性大腸炎と同じく炎症性腸疾患の一つで、根治療法が解明されておらず難病指定されている病気です。
口から肛門までの広範囲の消化管に炎症ができ、潰瘍やびらんができます。
場合によっては、腹痛、下痢、発熱、下血、痔瘻、裂肛や腸管合併症が現れます。
大腸がん
日本人のがんによる死亡原因でも上位に位置する大腸がん。
近年その患者数は増加しています。
大腸がんとは大腸表面の粘膜から発生する悪性腫瘍の総称です。
早期の大腸がんや大腸ポリープは内視鏡検査でしか発見できず、検査を定期的に受けることが重要です。
大腸内視鏡検査が普及し、検査を受ける人が増えることで、大腸がんによる死亡者数は減ると期待されています。
当クリニックでは、大腸カメラの経験が1万件を超える専門医による、精度の高い内視鏡検査を行っています。
患者さまに楽に受けていただけることを大切に、ご不安をしっかりとお伺いして進めています。
大腸がんのことでお悩みの方はお気軽に当クリニックまでご相談ください。
大腸の形状
大腸は大きく結腸と直腸の分けられます。
結腸は、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸の5つに分けられます。
右下から時計回りに盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸→肛門へと繋がります。
大腸がんの症状
大腸がんは早期のものは無症状ですが、進行すると次のような症状が出現することがあります。
- 血便、排便習慣の変化(便秘、下痢)
- 便が細くなる(狭小化)
- 残便感
- 貧血
- 腹痛
- 嘔吐
がんの位置により症状に違いがあります
硬い便が通る下行結腸やS状結腸、直腸のがん
- 便の通りが悪くなることによる腹痛、嘔吐
- 血便や便の狭小化
便がまだ水様で固まりきっていない盲腸、上行結腸、横行結腸に出来るがん
- 進行しても腹部症状が目立たない
- 貧血や腹部のしこり
大腸がんの治療は、内視鏡治療・外科治療・化学療法の3つ!
内視鏡治療
大腸内視鏡検査では肛門から内視鏡を挿入し、大腸内を観察しながら病変を切除します。
早期大腸がんやポリープを切除することができます。
外科治療
がんを取り残しがないように切除することが手術の原則です。
お腹を15~20cm切開して直視下で臓器の切除を行う開腹手術と、1〜2cm程の切開からカメラや鉗子を挿入して行う腹腔鏡手術があります。
がんの進行度合、局在や周囲の臓器の状態などを総合的に判断し、どちらの手術方法が適しているかを決定します。
化学療法
大腸がんの化学療法には2種類あります。
- 術後の再発予防のための化学療法
病理検査の結果、リンパ節転移が診断された場合に対象となり、手術後約半年間程度、外来通院で化学療法を行います。
化学療法後は再発がないか定期的に経過観察を行います。
- 切除できない場合の化学療法
延命目的で化学療法を行います。